パソコンで作業をしていると、不要になったファイルを削除するために「ゴミ箱」に移動させることがよくあります。
しかし、ゴミ箱に入ったファイルは完全に削除されたわけではありません。ゴミ箱からも完全に削除しなければ、ディスク上にデータが残っている状態です。
この記事では、ゴミ箱内のファイルをPCから完全に削除する簡単な手順を紹介します。
PCのゴミ箱とは?
ゴミ箱は、削除したファイルを一時的に保管する場所です。すぐに消したくないファイルや誤って削除したファイルを簡単に復元するために便利な機能です。しかし、ゴミ箱内のファイルはまだハードディスク上に残っているため、容量を使い続けます。
ゴミ箱の仕組み
ゴミ箱に移動したファイルは、PC上のデータとして物理的には残っています。ファイルをゴミ箱から削除することで初めて、その領域が解放され、新しいデータで上書きできるようになります。
ゴミ箱に残っているデメリット
ゴミ箱にファイルが残っていると、次のようなデメリットがあります。
- ディスク容量を消費:ゴミ箱内に多くのファイルがあると、ディスク容量が減り、パソコンのパフォーマンスが低下する原因になります。
- セキュリティリスク:機密情報がゴミ箱に残っている場合、第三者がアクセスして悪用する危険性があります。
ゴミ箱のファイルを完全に削除する手順
ゴミ箱に入っているファイルをPCから完全に削除するには、以下の手順を行います。これにより、ディスク容量が解放され、データも他者に復元されにくくなります。
手順1: ゴミ箱を開く
まず、デスクトップ上にある「ゴミ箱」アイコンをダブルクリックして開きます。これにより、現在ゴミ箱に入っているすべてのファイルが表示されます。
手順2: 削除したいファイルを確認
ゴミ箱内のファイルをリストで確認します。もし、誤って削除したくないファイルがある場合は、右クリックして「元に戻す」を選び、ファイルを復元します。
手順3: ゴミ箱を空にする
ゴミ箱のすべてのファイルを完全に削除するには、画面上部の「ゴミ箱を空にする」ボタンをクリックします。これにより、ゴミ箱内のファイルが全て削除され、ディスク上からもデータが消去されます。
- ショートカット方法:ゴミ箱を右クリックし、「ゴミ箱を空にする」を選ぶことで、ゴミ箱内の全ファイルを一度に削除できます。
手順4: 削除後の確認
削除後、再度ゴミ箱を開き、中に何もないことを確認します。これでゴミ箱のファイルは完全に削除されました。
ショートカットキーでの削除方法
ファイルをゴミ箱に入れず、直接PCから削除する場合、以下のショートカットキーを使用できます。
- 削除したいファイルを選択
- キーボードの Shift キーを押しながら Delete キーを押す
これで、ファイルはゴミ箱を経由せずに即座にPCから完全削除されます。ただし、この方法で削除したファイルはゴミ箱に入らず、復元が難しいため、注意が必要です。
データ復元を難しくする方法
ゴミ箱を空にしただけでは、データ復元ソフトを使えば削除されたファイルを復元できる可能性があります。機密情報を完全に消去したい場合は、専門のツールを使ってデータを上書き消去する方法がおすすめです。
データ上書きツール
- CCleaner:不要なファイルを削除し、データを上書きすることで復元が困難にします。
- Eraser:選択したファイルやフォルダを安全に削除し、上書き処理を行います。
まとめ
ゴミ箱に入ったファイルをPCから完全に削除することは、ディスク容量を確保し、セキュリティを強化するために重要です。基本的な手順を押さえておくことで、不要なデータを確実に消去し、パソコンの動作を改善できます。
ただし、誤って重要なデータを削除しないよう、十分に確認することが大切です。必要に応じて、データ復元が難しくなる専門ツールを活用することも検討してみてください。