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草壁シトヒ
ブロガー
普通の会社員でブログ歴は10年以上。

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普通のノートパソコンでどこまでゲームは可能?遊べるタイトルを徹底解説

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「仕事や勉強で使っている普通のノートパソコンで、少しはゲームを遊んでみたい」。そう考えたことはありませんか。一昔前まで、専用のグラフィックボード(グラボ)を搭載した「ゲーミングPC」でなければPCゲームは楽しめない、というのが常識でした。しかし、技術の進化は目覚ましく、その常識は過去のものとなりつつあります。

私が実際に様々なノートパソコンでテストした経験から断言します。現代の「普通のノートパソコン」は、驚くほど多くのゲームをプレイする潜在能力を秘めています。この記事では、あなたのノートパソコンでどこまでのゲームが遊べるのか、その境界線を徹底的に解説します。さらに、眠っている性能を最大限に引き出す方法から、さらなる高みを目指すための選択肢まで、網羅的にご紹介します。

この記事を読み終える頃には、あなたのPCゲームライフは新たなステージへ進むでしょう。

タップできる目次

「普通のノートパソコン」の境界線|そのゲーミング性能を解剖

「普通」という言葉の定義は時代と共に変化します。ここでは、現代における標準的なノートパソコンの性能を明らかにし、ゲームプレイの可能性を探ります。特に、CPUに内蔵されたグラフィックス機能(iGPU)の驚異的な進化が、すべてを変えました。

2025年基準の「普通」とは?スペックの定義

現代の市場で「普通のノートパソコン」とされるモデルの、基本的なスペックを整理します。このスペックが、ゲームを遊ぶ上での最低ラインであり、基準点となります。

  • CPU|Intel Core i5 (第12世代以降) または AMD Ryzen 5 (5000シリーズ以降)
  • メモリ(RAM)|16GB
  • ストレージ|512GB以上のSSD

CPUはPCの頭脳であり、Core i5やRyzen 5以上が快適さの目安です。そして私が特に重要視するのがメモリ容量です。8GBでは基本的な作業でさえ物足りなくなる場面があり、ゲームを視野に入れるなら16GBは必須条件です。現代のゲームは数十GBの容量を必要とするため、ストレージも512GB以上あると安心です。

侮れない進化|現代の内蔵グラフィックス(iGPU)性能

「普通のノートパソコン」を定義づける最大の要素は、専用のグラボを搭載せず、CPU内蔵のグラフィックス機能に描画を依存している点です。しかし、このiGPUこそが革命的な進化を遂げました。

  • Intel Iris Xe Graphics|第11世代以降のIntel Coreプロセッサに搭載されています。旧世代のiGPUとは比較にならない性能向上を果たし、一昔前のエントリークラスのグラボに匹敵する実力を持ちます。
  • AMD Radeon 700Mシリーズ|特にRyzen 7040/8040シリーズに搭載される「Radeon 780M」は、iGPUの常識を覆すパフォーマンスを発揮します。私がテストした際、その性能は旧世代のゲーミングノートに搭載されていたGTX 1650 Tiに迫る場面もあり、大きな衝撃を受けました。

これらの現代的なiGPUは、単に画面を映すだけの存在ではありません。軽量なゲームであれば、設定次第で十分に楽しめる能力を獲得したのです。

パフォーマンスを左右する隠れた重要ポイント

同じCPUを搭載していても、ノートパソコンによってゲームの快適さが異なることがあります。その原因は、目に見えるスペック表以外の要素に隠されています。

デュアルチャネルメモリの決定的な役割

iGPUは、専用のビデオメモリ(VRAM)を持ちません。代わりにシステムのメインメモリを借用して動作します。メモリが1枚だけの「シングルチャネル」状態だと、iGPUが利用できるデータの通り道が半分になり、性能が著しく低下します。

メモリを2枚搭載する「デュアルチャネル」構成にすると、この通り道が倍増し、iGPUの性能が劇的に向上します。私がこれまで見てきた中で、iGPUでのゲーミングにおいて、これほどパフォーマンスに影響を与える要素は他にありません。フレームレートに直接的な差となって現れる、最も重要なポイントです。

TDP(熱設計電力)と冷却性能

ノートパソコンは、メーカーによってCPUが消費できる電力の上限(TDP)と、発生した熱を処理する冷却能力が設計されています。薄型軽量モデルはTDPが低く設定されがちで、高負荷が続くと熱で性能が頭打ちになる「サーマルスロットリング」が発生しやすくなります。

一方、少し厚みのあるビジネスモデルなどは冷却に余裕があり、同じCPUでもより高い性能を持続できます。カタログスペックだけでは見えない、この冷却設計こそが、実際のゲームパフォーマンスを左右する隠れた実力者です。

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内蔵グラフィックスで遊べる!おすすめゲームタイトル紹介

ハードウェアの性能を理解した上で、次は具体的にどんなゲームが遊べるのかを見ていきましょう。グラボがなくても、世界には楽しめる傑作ゲームが無数に存在します。

グラボ不要の傑作たち|インディー&低スペック名作選

私が心からおすすめしたいのが、独創的なアイデアとゲーム性で世界中のファンを魅了するインディーゲームです。これらの多くは高いグラフィックス性能を必要としません。

  • Stardew Valley|ドット絵で描かれる、どこか懐かしい雰囲気の牧場経営シミュレーション。
  • Hollow Knight|美しい手描きグラフィックと、探索の楽しさが詰まった2Dアクション。
  • Celeste|こちらもドット絵ながら、心に響くストーリーと歯ごたえのあるアクションが魅力。
  • Slay the Spire|カードゲームとローグライクが融合した、中毒性の高い戦略ゲーム。

これらのタイトルは、グラフィックスの豪華さではなく、ゲーム体験そのものの深さで評価されており、iGPU搭載のノートパソコンで楽しむのに最適です。

人気のeスポーツタイトルはどこまで快適?

世界中でプレイされている人気のeスポーツタイトルの多くは、幅広いPC環境で動作するように意図的に設計されています。これらは、普通のノートパソコンにとって格好のターゲットです。

ゲームタイトル解像度/設定Intel Iris Xe 平均FPSAMD Radeon 780M 平均FPS
VALORANT1080p 低設定約120 FPS約210 FPS
Apex Legends1080p 低設定約45 FPS約95 FPS
フォートナイト1080p パフォーマンスモード約58 FPS約170 FPS
League of Legends1080p 最高設定100+ FPS180+ FPS

表が示す通り、特にRadeon 780Mの性能は目覚ましく、『Apex Legends』ですら1080p低設定で快適なプレイの目安となる60 FPSを大きく超えます。Iris Xeでも、『VALORANT』のような比較的軽いタイトルであれば、全く問題なく競技的なプレイができます。

最新AAAタイトルへの挑戦|設定次第で遊べるのか

では、美麗なグラフィックスが売りの最新超大作(AAAタイトル)はどうでしょうか。ここが「普通のノートパソコン」の限界線となります。

結論から言うと、Intel Iris Xeで最新のAAAタイトルを満足にプレイするのは困難です。解像度を720pまで落とし、すべての設定を最低にしても、フレームレートが安定せず、ゲーム体験を著しく損ないます。

しかし、Radeon 780Mを搭載したノートパソコンであれば、話は変わります。AMDのアップスケーリング技術「FSR (FidelityFX Super Resolution)」を活用することで、道が開けます。FSRは、低い解像度で描画した映像をAIで賢く高解像度化する技術で、画質の低下を抑えながらフレームレートを大幅に向上させます。

このFSRを使えば、『サイバーパンク2077』や『エルデンリング』といった重量級タイトルでも、1080p低設定で30~45 FPS程度を達成し、「なんとか遊べる」レベルに到達します。これは驚くべきことです。

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まだ諦めないで!無料でできるパフォーマンス向上術

あなたのノートパソコンに秘められた性能を、ソフトウェアの力で最大限に引き出す方法があります。特別な費用は一切かかりません。少しの設定変更が、ゲーム体験を劇的に改善します。

Windowsの基本設定を見直してゲーミングを最適化

Windowsには、ゲームプレイを快適にするための機能が標準で備わっています。これらを有効にしない手はありません。

  • ゲームモードをオンにする|[設定] > [ゲーム] > [ゲーム モード] と進み、スイッチをオンにします。これにより、Windowsはゲームにシステムリソースを優先的に割り当て、バックグラウンドタスクの影響を最小限に抑えます。
  • 電源プランを高パフォーマンスに|[コントロールパネル] > [電源オプション] を開き、「高パフォーマンス」プランを選択します。これにより、CPUやGPUが省電力モードに入るのを防ぎ、常に最大の性能を発揮するようになります。
  • グラフィックス設定の最適化|[設定] > [システム] > [ディスプレイ] > [グラフィック] から、遊びたいゲームアプリを選択し、オプションで「高パフォーマンス」を指定します。これにより、ゲームが確実にiGPUのフルパワーを使えるようになります。

グラフィックスドライバーを制して性能を引き出す

グラフィックスドライバーは、ハードウェアとゲームを繋ぐ通訳のような存在です。常に最新の状態に保ち、適切に設定することがパフォーマンス向上の鍵を握ります。

Intelなら「Intel グラフィックス・コマンド・センター」、AMDなら「AMD Software: Adrenalin Edition」といった管理ツールを使います。これらのツール内で、テクスチャ品質やアンチエイリアシングといった項目を、画質よりもパフォーマンスを優先する設定に変更することで、フレームレートを稼ぐことができます。特にAMDのツールには、入力遅延を減らす「Anti-Lag」など、ゲームに特化した便利な機能が満載です。

ゲーム内設定の調整テクニック

最も効果的なパフォーマンス向上策は、ゲーム自体のグラフィック設定を調整することです。どの設定がパフォーマンスに大きく影響するかを理解するのがコツです。

私が推奨するアプローチは、まずゲーム内のグラフィック設定をすべて「最低」または「オフ」にすることです。その状態でフレームレートを確認し、もし快適であれば、そこから一つずつ設定を上げていきます。

  • 影響が大きい設定|影(シャドウ)、アンビエントオクルージョン、アンチエイリアシング。これらはオフにするか最低設定にするだけで、フレームレートが大きく改善します。
  • 影響が中程度の設定|反射(リフレクション)、ポストプロセス。
  • 影響が小さい設定|テクスチャ品質。これはメモリ使用量に影響しますが、フレームレートへの影響は比較的小さいです。

この方法で、あなたのPC環境と、あなた自身が許容できる画質のバランスが取れた「スイートスポット」を見つけ出すのです。

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さらなる高みへ|ハードウェアとサービスで実現する性能アップグレード

ソフトウェアの最適化だけでは物足りない、あるいは最新のAAAタイトルをより快適に遊びたいと考えるなら、次のステップを検討する価値があります。ハードウェアの追加や、革新的なサービスの利用です。

もう一歩先へ|エントリーdGPU搭載ノートパソコンという選択肢

iGPUの性能ではどうしても越えられない壁があります。その壁を打ち破る最もコストパフォーマンスが高い選択肢が、エントリークラスの専用グラボ(dGPU)を搭載したノートパソコンです。

NVIDIA GeForce RTX 3050やRTX 4050といったdGPUを搭載したモデルは、iGPUとは比較にならないゲーミング性能を発揮します。これらのGPUなら、多くの最新AAAタイトルを1080p解像度、中~高設定で60 FPS以上の快適なフレームレートでプレイできます。価格帯も11万円~15万円程度から見つけることができ、高性能なiGPU搭載ノートパソコンから少し予算を追加するだけで、全く別次元のゲーム体験が手に入ります。

究極の解決策?|クラウドゲーミングの可能性

もし、あなたの手元にあるのが非力なノートパソコンでも、高速なインターネット回線があるなら、すべてを解決するかもしれない選択肢があります。それがクラウドゲーミングです。

クラウドゲーミングは、高性能なサーバー上でゲームを実行し、その映像をあなたのノートパソコンにストリーミング配信するサービスです。つまり、あなたのPCは単なる画面とコントローラーの役割を果たすだけで、実際の処理はすべてデータセンター側で行われます。

サービス名価格モデル特徴
NVIDIA GeForce NOWフリーミアム/サブスクリプション自身がSteamなどで購入した対応ゲームをプレイ。最高品質のプランでは4K解像度も。
Xbox Cloud Gamingサブスクリプション「Xbox Game Pass Ultimate」に含まれる。数百タイトルのライブラリが遊び放題。

このサービスの最大のメリットは、PCのスペックを問わないことです。デメリットは、インターネット回線の速度と安定性、特に遅延(レイテンシ)にパフォーマンスが完全に依存することです。快適なプレイのためには、Wi-Fiよりも有線LAN接続を強く推奨します。私が試した限り、回線環境さえ整っていれば、ローカルでのプレイと遜色ない体験が得られます。

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まとめ|あなたのスタイルに合ったゲーミングの始め方

「普通のノートパソコン」でのゲーミングは、もはや夢物語ではありません。技術の進化と正しい知識があれば、誰でも、今すぐPCゲームの世界に飛び込めます。

今回の記事で解説した内容を基に、あなたの目的と予算に合わせた最適な戦略を立てましょう。

  • 予算をかけずに楽しみたい学生や初心者の方は、まず手持ちのPCの性能をソフトウェア最適化で最大限に引き出し、グラボ不要の名作インディーゲームや人気のeスポーツタイトルから始めてみるのが賢明です。
  • 最新のAAAタイトルをローカル環境で快適に遊びたい方は、RTX 4050などを搭載した「準ゲーミングノート」への投資が、最高のコストパフォーマンスを発揮します。
  • PCのスペックは低いけれど高速なネット回線がある方は、クラウドゲーミングサービスに加入するのが、AAAタイトルへの最も経済的な近道です。

選択肢は一つではありません。iGPUでeスポーツを楽しみ、大作RPGはクラウドでプレイするといった、ハイブリッドな楽しみ方もこれからの主流になるでしょう。この記事が、あなたの豊かで新しいPCゲームライフの第一歩となれば幸いです。

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